四肢の動きの表現:試行錯誤の経過
2025/11/25
4本足の馬の動きは、すでに”速歩(はやあし)”でGIFアニメーション化しています。
今回は、さらに躍動感のある「襲歩(ギャロップ)」や「駈歩(かけあし)」など、走る馬の動きの表現に挑戦しました。
しかし、試行錯誤の結果、特に ”後ろ肢(うしろあし)” の表現に大きな課題があることが分かりました。 地面を蹴り、後ろに大きく跳ね上がるという一連の動作を正確に再現するには、今回用意した足のパーツ形状では限界がありました。
走る動きのリアリティを追求するなら、脛、繋ぎ、蹄といった部位を別々のパーツとして作成し、それぞれに複雑な関節の動きを設定しなければなりません。 多くのコマ(フレーム)を直接描き起こす方が、まだ早く出来上がりそうです。 しかし、そこまで手作業で時間をかけるのは現実的ではないため、 今回はパーツ形状の限界を受け入れ、表現を調整しました。
また、私が目指しているのは、「リアルさ」そのものよりも、「アニメとしての表現とリアルさのバランス」です。 あまりに現実の動きにこだわりすぎると、アニメーションとしての面白さが失われるかもしれません。
【試行錯誤の記録】

前足の動きが不自然だった

宙に浮いているような不自然な動き(公開はしていません)

既存のGIFと同じ速歩の動き:これでも良かったのですが、違うものを作りたいなと。

最終的に採用・調整したパターン(常歩)
- リズム:4拍子(「右後→右前→左後→左前」の順番で着地)
- 調整点:見ていて疲れないよう、スピードは遅く。
- 割り切り:「地面を蹴る後ろへの跳ね上がり」は省略。
アニメーションとしての不自然さがなければ、それで良いという判断です。 数日間かかったこの悩む過程こそが楽しく、目標を達成できたときの達成感は格別です。
※ この「少しリアルに近いアニメの馬」を、往復で歩かせるという最終目標も達成できました。
